江戸診 歯科

新宿区の江戸川橋診療所 歯科です。クリーニング&チェックをモットーに皆様の1番の歯のサポーターとして診療しています。火曜日・木曜日は夜間も診療していて、お仕事帰りも通院可能です。

ご予約はこちら TEL 03-3269-7380

歯周病伝言板 vol22

美しい前歯にしたい。これは私の長年の夢でした。歯槽膿漏の治療が一段落したとき、思い切って先生に、「前歯の隙間をなんとか美しく補正する方法はないでしょうか。」と相談しましたところ、「いろいろな方法がありますよ。」とのこと、早速お願いすることにしました。矯正がご専門の歯科部長先生に診て頂きますと「この程度なら大丈夫、簡単に治りますよ。」との力強いお言葉を頂き、先生を信頼して全ておまかせする事に致しました。

最初に歯型を取り、顎の内側にぴったりして両端に金具のついたものにゴムを引っかけて少しずつ歯を寄せていく方法が取られました。以前にこの方法できれいになられた方の写真を見せて頂き、安心してお願いできました。はじめてこの装置を付けた日の事は今でもよく覚えています。上下の前歯を「ゴム付き入れ歯?」で締め付けて喋りにくくて、とても人前では口を開けられないと思った程です。先生に「いかがですか」と尋ねられた時には思わず、「不快感100パーセントです。」と言ってしまいました。でもその時先生は、「美人になるためには仕方がないですね。すぐに慣れますよ。」と慰めて下さいました。

その日から外出は最小限にして1日3回の食事の時だけははずす事を許されていましたので、なるべくゆっくり食事をして、その後で丁寧に歯を磨き再び着装する、という生活を1カ月位続けた時新しい発見をしたのです。それは僅かではありますが隙間が狭まってきたことです。嬉しかったです。このまま続ければいつかきっとぴったりとくっつくのだろうという期待に胸を膨らませて、先生に診て頂くと、「順調ですので、少し小さい輪ゴムに替えましょう。」と言われて、おさるさんからペンギンさんのマークの輪ゴムに替えて下さいました。それから2カ月位して直径7ミリのキツネさんのマークになりました。その頃には隙間もかなり狭くなっていました。さらに1カ月位経つと下の前歯はぴったりくっつきましたので装置をはずして頂き、久しぶりにすっきりした開放感を味わいました。私は隙間さえなくなれば良いと思っていたのですが、先生は総合的な診断の中で噛み合わせや奥歯の状態を常にチェックされながら慎重に対応して下さいました。「前歯が折角くっついても歯槽膿漏になるとまた元に戻りますから気をつけていかなければいけません。」との厳しいお言葉をしっかり心に受けとめて、歯科衛生士さんの熱心な歯磨き指導に感謝しつつ、毎回歯と歯茎を1本1本丁寧に磨くことを心掛けて実行して参りました。そして着装から5カ月目にいよいよ上の装置も取り除かれ、待ちに待った念願の美しい前歯が実現しました。鏡に向かってにっこり!!私53歳の新しい顔。これからの人生をこの笑顔で楽しく歩んで行きたいと思います。

吉野先生どうもありがとうございました。

1995年4月   

 Y.F