歯周病伝言板　vol.31

治療を終えて

これまでも決して歯は丈夫なほうではなかったけれど、虫歯を見つければ、すぐ治療していたし、悪い歯の多くは神経を抜いていたので、ここ数年歯が痛むという思いがなく過ごしてきた。思えば６－７年歯医者さんにはご無沙汰していた。被せていた冠が取れてしまったのをきっかけに、久々に通うことになり、意外な事実をたくさん知らされることに。－ 虫歯でなくても、手入れがおろそかだと歯茎が傷む。歯茎が膨らんでいたり、血が出たりするのは歯周病の始まり。歯ミガキのＣＭで歯周病という名は知っていたけれど、自分が  歯が痛まなくても、歯の根や歯茎は知らぬ間に傷んでいた！－歯のメンテナンスについて、あまりに無知だったのだ。メンテナンスなんていうと難しそうだけれど、要は歯磨き。私は、ここで歯のしくみや磨き方を知って、ちよっとショックだった。３７年間、毎日歯を磨いていたつもりだったのに、実は全然磨けていなかった。これでは、歯も歯茎も悪くなるはず。でもよくよく考えると、こんな大事なこと、こんな基本的なことなのに、今まで誰も（もちろん歯医者さんも）きちんと教えてくれなかった！！正しい歯磨きの仕方は分かったものの、実際磨き残しのないように磨くことは難しかった。というより少し根気がいる。なかなか20%以下にならず、またがっかり。でも歯の汚れを落とすということはこういうことなんだと分かってからは、もう磨かずにはおれない。きちんと使えば歯ブラシは１本で充分なのだろうが、歯並びが悪いし、不器用だから、普通のブラシ＋１列のバス用＋歯間用の４本で磨くことにした。道具を揃えると何だかやる気が湧いてきて、ブラシが変わると気分も変わり、15分くらいあっという間にたってしまう。邪道かもしれないが、歯磨きが面倒だと思っている人は、こんな逆治療もときには効果的なのでは。その後、電動歯ブラシをもらったので、さっそく試してみたら、これがまた気に入った。１本１本ていねいに磨ける（気がする）し、力を入れ過ぎることなくブラッシングできる。何分磨いていても肩が凝らない。これも邪道と言われるかもしれないが、おかげでずっと続けることができている。そして何よりも、先生から歯茎の状態が良くなってきたと言われ、改めて歯磨きの力を知った。歯磨きが、歯を守る一番の近道。こんなシンプルで大切なことを教えてくれた吉野先生と衛生士の方に感謝！長い間お世話になりました。これからも、ホームドクターとしてよろしくお願いします。

１９９６．３．１４

R.K