義歯の調整について
入れ歯は出来たが、ここから大切です。出来た入れ歯はあくまでも石膏模型には合っていますが、やわらかい歯肉にあったものではありません。
入れ歯は力の配分が大切になります。
無くなった歯の受けていた力を、歯肉の土手が受けることになります。咬む力をなるべく広い面積で受ければ痛みは少なくなります。痛いからといってやみくもに入れ歯を削ってしまえば、面積が減り、痛くなかったところが大きく力を受け、痛くなってしまうこともあります。
痛いところだけを、なるべく小さく削っていくのには、自分で痛いところを探ってきていただきたいのです。
使って傷になるところ、白くなるところ、赤くなるところ、歯肉にも丈夫なところ、弱いところもあります。
今まで力を受けていなかった歯肉も使っているうちに、ペンだこのように硬くなって痛くない丈夫な歯肉になることもあります。あきらめずに。
歯肉の厚さは約2mm咬めば少し動きます。小さな傷ができます。そこがきれいなら、口内炎にならず、痛くなくすごせるのが、汚いと口内炎になってしまい、痛くなってしまいます。お口の中も、入れ歯も清潔を保ちましょう。
削って調整していってだめな場合、今度は入れ歯の裏打ちをすることになります。お口の中で固まる材料を入れ歯の裏側につけて咬んでいただいた状態で固め、力を均等に歯肉に当てるようにしていきます。それでも弱い歯肉の部分は痛みますので、調整します。こういう作業に2ヶ月はリハビリと思ってください。